こんにちは^^
個別指導塾スタディオの小池です。
本日は2021年度よりスタートする中学校での新しい学習指導要領の改訂についてお話ししたいと思います。
その中でも大幅な改訂となる英語に注目してみました。
みなさん、英語の改訂内容に不安を感じていることと思います。
具体的な内容や注意点、改訂によるメリット・デメリットなどについてまとめてみましたのでぜひ読んでみてください。
1、原則として授業は英語で行われる。
中学校での英語の授業内で先生は日本語は使いません。基本は英語のみで進めていく授業となります。
日本語を使える安心感があると英語力が伸び悩んでしまうという事実は確かにあると思います。
例えば留学のように英語しか使えない環境に身を置かれれば、英語を使わざるを得なくなり英語力が伸びるというのは分かります。
しかし、留学は本人の意思で決めた行動だからこそ頑張れるわけで、中学校で勉強をする生徒たちは英語の勉強に対して基本は受け身の状態だと思います。
やりたくて英語を勉強している子の方が少ないのではないでしょうか。
英語が好きな子に関してはより英語力を伸ばせる環境になると思いますが、英語が苦手な子からすると苦痛な授業になるのではないでしょうか。
2、語彙数の大量追加
改訂前の中学校3年間で教科書に出てくる新出英単語は約1200語程度だったのですが、今回の改訂により約2200~2500語ほど出てくると言われています。
いきなり2倍の単語に触れることになります。
小学校でおおよそ700~800程度の単語を学習するという下地があるものの、小学校で学習した単語をどれだけ中学校に持っていけるかが課題になるのではないでしょうか。
小学校では単語のスペルまでは念入りには学習しないので、読むことができてその意味がわかればなんとかなりますが、中学校ではスペルを覚えて書けるようにならなくてはなりません。
単語を覚えるというのは、本格的に英語を学習するスタートラインに立つための準備学習と言えます。
単語が分からなければ英語の学習はどうにもなりません。
この語彙数をクリアすることはかなりの壁になるのではないでしょうか。
3、高校から移動してくる英文法
改訂前は高校で学習していた英文法の一部が、中学校で学習しなければならなくなりました。
具体的には「感嘆文」「現在完了進行形」「仮定法(基本的なもの)」などが追加されました。
文法の追加はあらゆるところに影響が出ます。
特に長文読解といった内容を的確に判断しないといけない問題の難易度はかなり高くなるでしょう。
文法とは表現力なので、文法の追加は英文の内容の複雑化を意味します。
特に「仮定法」に関しては文法自体がややこしいので、文法問題・長文問題でかなり頭を悩ます子が増えると予想されます。
4、中学1年生の学習内容が難化
中学1年生の学習内容を一通り確認しましたが、学習する順番やその文法がかなり難しくなっているように感じました。
特に驚いたのが、最初の単元からbe動詞と一般動詞が同時に出てきます。
多くの中学生を悩ませているAre you~?とDo you~?の違いをいきなり覚えなければなりません。
教える立場としてはこの違いを教えるのは正直一苦労です。
それだけでなく、今までは中学2年生で学習していた文法もいくつか出てくるため、中学1年生の英語の学習はかなり大変になることが予想されます。
一学期の途中で英語の学習に脱落してしまう子もかなり出てしまうのではないのでしょうか。
5、まとめ
今回の改訂は内容だけをまとめると大きく生徒たちに負担になる改訂だと感じました。
1学期の学校での学習はまだ始まったばかりなので、正直この先にどうなるのかはわかりませんが、早めに対策をすることをおススメします。
以前から感じてはいましたが、英語ほど学力差が生まれる科目はないと思います。
特に今回の改訂はその格差をさらに広げるものになると思っています。
小学校低学年のうちに、というよりもその前から英語に関心があり対策をしている子と小学校で初めて英語を学習するこの学力差は恐ろしいほどあります。
それは、小画工の授業で初めて英語を学習する際のスタート地点の差だけでなく、その後の学習でさらに大きく差がついてしまうんです。
今回の改訂は英語が得意で十分に学習できている子にとっては問題のない改訂ですが、英語が苦手な子にとっては大きな負担となる改訂です。
英語の学習に関して不安な点があれば些細なことでも構いませんのでご相談ください。
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